「言葉にならない言葉」を引き出す

私が初めて「読み物」としてインタビュー記事を書いたのは、かれこれ20年以上前のこと。当時は某保険会社グループの広報部に勤めており、いっとき保険代理店向けの広報誌を担当することになりました。そこに毎号、全国の優良代理店を1店ずつ取材して紹介する「代理店訪問」というコーナーがあったのです。

たしか勤め始めて3年目くらいだったでしょうか。それ以前にも、グループ社員向けの広報誌で社員や役員の話を聞いて記事を作ることはありましたが、このコーナーは独立した読み物。しかも、相手の代理店は社外の方で、保険会社にとっては自社商品を販売してくれる大切なパートナーさんです。夢にも粗相があってはなりません。

当時はもちろんzoomもskypeもなかったので、毎回東京から日本各地へ出張するのですが、初めての取材は忘れもしない中国地方の某地でした。お話を聞く代理店社長さんは「やり手」だけれど気難しいところもあるという方で、保険会社側の現地営業所では私が「新人」だと知って大騒ぎ。担当営業マンに加えて所長自ら取材に同行し、とにかく失礼がないようハラハラしながら見守ってくれました。そんな状況で私も緊張しないわけがありません。よく覚えていませんが、おそらく周りに助けてもらってなんとか1時間を終えたのでしょう。

結論を先に言えば、書き上げた原稿は取材先にとても喜ばれ、担当営業所にも評価されて、私は無事にデビュー戦を飾ることができました。やり取りの詳細は忘れてしまいましたが、ひとつだけ記憶に残っていることがあります。あれだけ心配してくれた営業所長が、先方の感想として伝えてくれた言葉です。「あの社長さん、取材の後に『ああ、あそこではこう言えばよかった、ここではこういう表現をすればよかった』と後悔したけど記事を読んだらそれがぜんぶ文字になってる、と言って感動していたよ」

私は今でこそ当然の顔をして「インタビューライティングとは相手の言葉をそのまま書くことではない(それではただのテープ起こしです)」と言えますが、そういう基本を誰に教わったわけでもなかった当時の私は、原稿を書きながら、どこまで言い換えをしていいものか相当悩んだはずです。自分の解釈に従って表現し直したら、取材先に「私はそんなことは言っていない」といって怒られてしまうのではないか、と。

最後は清水の舞台から飛び降りる気分で送った初稿だったかもしれませんが、結果として自分のアプローチは間違っていなかったとわかり、それがその後の自信に少しつながったように思います。

1.相手の言葉から真意を汲み取り、

2.それを十分に咀嚼して自分のものとしたうえで、

3.改めて読み手にわかるような文章に組み立てなおす

この作業こそ、「書いて伝える」という仕事なのだと学んだ最初のエピソードです。

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