伝わる良い文をつくるために

数学と違って文章づくりに唯一の正解はありません。良い悪いの判断に明確な基準もありません。しかし、詩や小説、エッセイなどの文芸作品と違い、コピーライティングやビジネスライティングにおいては、「相手に伝わる」ことが至上命題です。したがってこの世界では「伝わる文章」こそ良い文章と言えます。

そして、この場合の「伝わる」とは、相手がただ内容を理解するにとどまらず、納得する・共感する・アクションにつなげる、というニュアンスをも含みます。

会社案内、プレスリリース、テスティモ二アル(お客様の声)、事業報告書、助成金などの申請書、クラウドファンディングページ。私がクライアント(情報オーナー)様からの依頼でこうした文章を作成する際は、まず十分に時間をとって聞き取りをさせていただきます。私自身が理解し納得し腑に落ちるまで、ときにはしつこいと思われるくらい質問を差し上げるかもしれません。そのようにして情報をいちど私の中で消化し、自分の血肉とした後、あらためてお腹の中から文章を紡ぎ出します。そのようにしてこそ、物理的な情報だけでなく発信者の「思い」まで、受け手に伝わる言葉へと適切に変換することができると考えます。

インタビュー記事作成でも同様に、取材対象者の発言をその背景も含めてよく咀嚼し消化した上で、お腹の中から出てきた言葉をふたたび文章に編み上げ直します。

ただし、発信者の「思い」に一方的に寄り添うだけでは、独りよがりの文章になってしまう危険も残ります。「伝わる」ためには、伝えたい相手の立場に立ち、気持ちをも想像して、「思い」と客観的分かりやすさのバランスを探ることを大切にしています。

英文和訳も、ただ言葉を一つずつ置き換えていくのではありません。文書全体の意図をよく理解した上で適切かつ自然な日本語の文章に組み上げ、場合によっては日本語読者向けにオリジナル文書の構成を変更するなどの編集提案もいたします。

言葉を紡ぎ出し、編み上げ、組み上げる。その実務はいわゆる「ものづくり」に近いと感じ、「工房」を名乗っております。

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